いつまでもニートだと思うなよ

つい最近まで明日の予定も把握していなかったASD&ADHD併発者が、うつ病6年目にしてニート脱出を決意。日々あがいてはドッタンバッタンする日記。時々ライフハックも。

ミソフォニアが酷すぎて実家から逃げた話 対策も紹介

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冒頭から凄い画像ですが、だいたいトリガー音聞くとひよこ氏はこうなります。

私ひよこ氏は、ミソフォニアの発祥は中学で、ASDADHDも併発しており、うつ病6年目に突入した社会人経験ゼロの26歳無職です。最近はそこそこ回復してきたのでニート脱出という目標を掲げてブログを書いています。

 

ミソフォニアの方は、特定の音(食べる時の音、鼻水の音、鉛筆で書く音など)、主に人間が立てる音に対して脳が反応してしまいます。

 

トリガーとなる音が聞こえると、脳が反応してしまい、感情が尋常じゃなく掻き乱されます。不安や恐怖を感じる方もいれば、激しい怒りを感じる方もいます。感情のジェットコースターが毎日逃げ場もなく繰り返される、それがミソフォニアの方の現実です。

さて、ひよこ氏もミソフォニアですが、私はASDの診断は早かったですが、ミソフォニアという言葉を長らく知らず、自分も家族も「ただの聴覚過敏+神経質」という認識でした。

 

 

 知らないという地獄

自分も家族も病名を知らない、そもそも病気だとも思っていない。こう言う状況ですと家族まで「こいつは神経質すぎる」みたいな認識になります。

当然ですが、「なぜそんなにイライラするのか」と責められるのです。

そうすると、‬ ‪楽しいどころか戦争の種でしかないのに、
一切学習も対策もせず‬、‪毎日毎日家族揃って馬鹿みたいにメシを食う羽目になります。

‪で、この「学習も対策もしない」ってのはけっこう罪深くてですね、‬
当時のひよこ氏みたいに本人が言語思考が壊滅的にできない場合や学習性無力感に陥ってる場合、‬

‪「逃げる」とか「イヤホンをする」とかいう対策すら取れずに「あの音」を聴き続けなきゃいけなくなるんですよ。‬

いや本当に地獄です。普通に悪化します。

 

そんなもん慣れなさい?

よく、ド素人のクセに「慣れる」と言う謎の論調を見せてきやがる連中がおりますが、10年以上耐え続けたひよこ氏が断言します。

音には慣れません

つーかそんなことしたらガチで悪化します。おまけに無理な音が増えまくります

我々の深刻さを知らない彼らの思考は、

「考えるの面倒だけど、結果が欲しい」
「良くわからんけど、アドバイスだけして良い気分になりたい」

だいたいこの程度です。
しかも奴らは責任を取りません。‬

※「慣れ」に近い治療法として曝露療法(エクスポージャー)が存在しますが、少なくとも曝露療法は我慢して日常生活を送るだけでは成立しません。きちんとした手順に従わずに慣れることが出来るならこの世にPTSDや不安症は存在しません

 

「音に殺される」

さて、だいたいの人は家族がクチャラー(食べる時に音立てるマン)だったりススラー(鼻水すするマン)だったりします。というかそういう音を聴き続けてきたから発症したとも言います。

ひよこ氏の家族にもクチャラーがいました。
でね、やっぱりもうイライラが止まらんわけですよ。

一瞬で頭が沸騰して怒りは120%、どれだけ抑えようとしても気が狂ったような状態で何にも手がつかない。

メシの味なんてするわけないし、今この怒りをぶつけること以外考えられない。必死で抑えても、体は今にも暴れ出そうとする。精神が崩壊しそうでどうしようもなくて、最終的に近くの家具とかを蹴りつけていました。

「このままでは音に殺される」、何度も本気でそう思いました。

 

クチャラーほど逆ギレする

でもね、イライラしてる(程度にしか外からは見えないぐらい必死に我慢しているだけの)状態の子供に、親は何て言うと思います?

「食べる音うるさい」って言ったら親はなんて言うと思います?

何故か自分が責められたと勘違いして、逆ギレします。というかウチはそうでした。

「俺は今まで一度もうるさいなんて言われたことがない」
「お前がおかしい。神経質すぎる」

これです。いや、これでもひよこ氏の親は相当マトモな部類なんですよ。

マトモじゃない親だったらもう目も当てられない状態になるんじゃないでしょうか。というかそもそも言い出せる人がいないかもしれない。

考えただけで恐ろしいです。

 

ミソフォニアはPTSDの一種?

ミソフォニアの人は、トリガー音を聴くと、「闘争・逃走反応」が起こります。ライオンとかと遭遇した時と同じ反応です。そしてPTSDのフラッシュバックでも同じ反応が起こります。

闘争・逃走反応が起こると、脳内は「戦え!」となるか「逃げろ!」となります。あの尋常じゃない怒りや恐怖はこれです。まるでPTSDですよね。

実はミソフォニアの人を調査した研究があります。その研究では、ミソフォニアの人たちの多くが精神疾患を患っていたのですが、最も多かったのはなんとPTSDだったんですよ。

科学的にはまだ調査中というか、分かっていないことが多い段階なのですが、ひよこ氏は、「ミソフォニアはPTSDの一種」と勝手に考えています

まあ実際は違ったとしても、これなら不必要に自分を責めることも減ります

あと、「ミソフォニア」って言うより、「音を聞くとフラッシュバックして感情に飲まれてしまう」とか言った方が、周りの理解もかなり違います(家族と恋人と友人数名に試しましたが理解もらえました)

 

音が聞こえなくてもダメ

それから、もう一つPTSDと似ている要因があって、それが、音が聞こえなくても、音を連想したら症状が出るということです。

たとえばイヤホンしてて音が聞こえなくてもクチャラーがなんか食ってる姿を見ただけで症状出る人もいます。ひよこ氏もです。見ただけで自分の顔が歪んでいくのが分かります。

他にも、たとえばオノマトペありますよね?アレで「あの音」を表現されるとやっぱり症状が出る人がいます。ひよこ氏もです。なのでこの記事、「あの音」たちのオノマトペないでしょ? それは、ミソフォニア当事者への配慮でもありますが、ひよこ氏自身が書くのもおぞましいと思ってるからです。

 

家族の音に耐えられない

ひよこ氏、戦争を何度も繰り返しはしましたが、家族には理解してもらえたんです。

クチャラー問題は別々に食事することでフッツーに解決しました
でも、それでも…当初トリガー音は親の食べる音だけだったのに、妹の鼻水をすする音にも派生しました

妹は引きこもりで、ADHDや慢性疲労がかなり酷く、マトモな生活を送ろうと思ったら常に介助が必要な状態でした。そこでひよこ氏が結構なレベルで支援してたのですが(それで1年就労移行に行けなかったことも)、

妹は鼻炎がひどい上、いくら言っても反射的に鼻水をすするので、鼻をかむという行動もしないのです。

この状況で毎日毎日鼻水をすする音を聞かされ続け、イヤホンをしすぎて耳がおかしくなっていくし、毎日がもはやフラバとの同居みたいになり実家での生活は地獄と化しました。

 

ひよこ氏、実家を出る

結局、フラバ三昧で頭がおかしくなった人間から世話を受けたところで妹もやってられないという話になり、

ひよこ氏は妹の世話を完全に放棄し、両親とヘルパーさん、訪問看護さんに全ての仕事を任せて九州の実家から北海道まで逃げ出しました

もともとPTSDの疑いを医者にかけられたこともあるほど、フラバ体質のひよこ氏でしたので、実家周辺にもきっと色々なトリガーがあったのでしょう

ミソフォニアに関連する症状も、ミソフォニアと関係ないフラバも、九州から逃げたことで一気に減りました
ひよこ氏はいま幸せです。

 

 

ミソフォニアは治らない?

さて、ひよこ氏の話はかなり上手くいった事例ですが、ひよこ氏もミソフォニアが治ったわけではありません。音に遭遇すればすぐに怒り120%です。普通に昔と変わらんのです。

実際ミソフォニアって、よほど運良く素晴らしい治療者に出会えない限り、治すの難しいと思うんですよね…自力で治すことができた人もいたみたいだけど、まぁ時間はかかるわけです。

で、当たり前な感じですけど、ひよこ氏は実家出る以外に、こういう対策に辿り着きました。

「音から離れろ」
「雑音でかき消せ」
「脳を癒せ」

一個ずつ解説しましょう。

 

対策① 音から離れろ

当たり前かよ!って思いますよね?
いや、バカかもしれないですけど、ひよこ氏これ出来てなかったんです。

闘争・逃走反応が起こって、「逃げろ!」ってなる人は良いんです。電車とかならすぐ逃げられるから。

でも、「戦え!」ってなるタイプのひよこ氏は、トリガー音に対して攻撃を仕掛けたくてたまらなくなります。でも別に攻撃するわけでもなく、じっとしてます。皆さんもそうだと思いますが、普通に苦しいけど我慢します。で、やることといえば、クチャラーから目を離さないこと

いやこの矛盾!!!自分で自分の首を絞める行為ですよ。ほんとに自分で地獄に首突っ込んでいってる!!

でもこうなっちまってたんですよ。それこそ7,8年ぐらい。逃げるという対処を意図的にとれるようになってからはだいぶ楽になりました

 

対策② 雑音でかき消せ

こちらは耳栓とかじゃないの?って思われがちですが、耳栓でも微妙に音が聞こえてくるんですよ。特に静かな空間。あと耳栓って変な目で見られがちです。イヤホンだとみんな普通にしてるから健常者(というか一般人)に擬態できます。

ノイズキャンセリングイヤホンがあればぶっちゃけそれが最強ですが、ひよこ氏は有線のイヤホンとかは動くたびにスマホから外れてしまって絶妙にイライラしていたので、安いワイヤレスイヤホンを使いスマホアプリで自然音を流すというワザを使っています。あとでおすすめイヤホンは紹介します。

自然音で1番良いのは
・川のせせらぎの音
・小鳥のさえずり

らしいですね。人間の脳には癒し効果があるようです。

※音楽流せば良いって思われるかもしれませんが、作業中に音楽はわりときついです。ひよこ氏は音楽に思考持っていかれて集中できないので音楽はできるだけ聞かないようにしてます。

 

対策③ 脳を癒せ

これはミソフォニア対策というよりはミソフォニアとか発達障害とかうつ病によるもろもろによって疲弊した脳を癒すという考えですが、この辺については様々な人が記事を書いたり本を出したりしているのでそちらにお任せします。

一つだけ言うと、ひよこ氏が時々やって効果を感じているのは、自然セラピーです。PTSD大自然というのは相性が良いようで、改善する事例も結構あるみたいです。

あと自然の中にいると集中力がアップして、その後2週間も持続するとか、血圧を調整してくれるとか、まあ色々あります。

ミソフォニアによる、逃れられない、尋常ならざるストレスによって蝕まれた脳と体を癒すには自然の力は偉大なのです。ひよこ氏にとっては、ですが。

自然の効果について詳しくはこちら

 

おわりに

ミソフォニアの皆様、ご家族友人、関係者の皆様、いつも大変なご苦労かと思われますが、熱心に調べてこの記事まで辿り着き、また最後まで読んでいただきありがとうございます。

私はうつ病で就職できなかったニートです。ブログの趣旨はニート脱出で、ミソフォニアの記事は書いたことがありませんでしたが、ふと、ミソフォニアの理解について気になったので、少しでも役に立てればと、長々と書いてしまいました。

 

 

読んでくれてありがとうございます

長々とニートの話を読んでいただきありがとうございます。まだまだ始めたばかりですので至らない点も多いかと思いますが、1人でも楽しんでいただけた方がいれば幸いです。

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それでは、ミソフォニアの方、関係者の方が少しでもラクになれるようお祈りしております!